いざというときのための耳式も兼備

もう一つ、どうしても肌の表面の状態に影響を受けるという非接触式の弱点を補うために、外部の影響が少なくより深層体温に近い鼓膜で体温を測れる「耳式」も一緒に使えるよう考案しました。この耳式の体温計も古くから存在しますが、鼓膜に向けて正しく挿入しないと耳の穴の内壁の温度を測ってしまい実際の体温より低い値が出てしまうので、なかなか使いこなせないという課題もありました。

弊社ではこのような問題に対処するために、鼓膜の方向が分からなくても耳の中の一番高い温度を検出できる特殊なセンシング技術と高度なアルゴリズムを導入し、より精度の高い検温を可能にしています。

顔全体に汗をかいている時や寒い冬外気にさらされ肌全体が冷たくなっているときなどは、外部環境の影響を少なく受ける耳の奥で検温すれば、どんな時でもより正確に検温ができるようになると思います。